2013-11-25
業務システムにおいてGAEでのインフラ費用が通常(オンプレミス)より安くなる訳:その1
先週書いた、『GAE(Google App Engine)での費用見積りについて:業務システムの場合』という記事が非常に好評を頂いたようで、アクセスが急増しました。
ありがとうございます。今後も出来る限りの内容を公開して、GAEでの業務アプリ開発を盛り上げて行ければなと思います。
さて、本日はその記事中でも触れた、表題のお話をしたいと思います。
私のこれまでの経験上、インフラの費用については大きく分けて以下の3点を考慮する必要があります。
A.インフラ自体の購入・保守サポート費用
→HW/MW/OSの購入代金と保守サポート費用です。当然ですね。
B.上記の組み上げ・保守費用
→上記を業務要件に合わせた形で組み上げて、テスト含めて動作・保証する費用です。SI費として計上されることが多いですが、しっかりテストすると結構馬鹿になりません。
C.運用管理設計、導入費用・保守費用
→バックアップ・リカバリや監視等の仕組みを構築、導入し、障害時の切り分けルールやワークフロー等を整備し、それを運用して行く費用です。
これには、障害レベル・レイヤ(HW層、データセンタ層、OS層etc)に応じたワークフロー定義や障害が発生した際にどこまで検証するのかなどの定義とその都度の確認等の時間も含まれます。
ざっくり私の感覚で分けるとこんな感じになります。
一口に「インフラ」と言うと広義にはフレームワーク定義や実装とその業務システム開発チームへの展開まで含めて呼ぶ場合もありますが、ここでは実行・開発・運用環境を担保する、という所までとしておきます。
ここにおいて、個別にGAEとオンプレとでの費用イメージを比較して行きますが。
私のざっくりしたオンプレでの費用感のイメージは非常に大雑把ですが、
A:B:C=5:3:3 くらいの感触です。
(値引きをどこで頑張るかとか、何年運用するかによってもかなり誤差がありますが)
1点目のAについて、まずはGAEにおいては初期の購入費用は全く不要ですね。ここが非常に強調されるところでもあります。
業務システム開発においてどのようなHWを用意するかというと。
まず、通常のオンプレのシステムの平均CPU利用率なんかは10%を切るのはザラであります。ある程度見積りがうまく行ったとしてもシステム屋さんの考え方だと40%を超えるともう追加が必要という認識に至ります。最近は仮想化前提としても4割を超えるとリソース追加しようと言う話が出てくるはずです。要は必要なリソースの何倍かの箱を用意するということになります。
また、業務システムにおいては冗長構成を取る部分に非常に費用がかかります。
余剰な性能の担保+冗長構成が必須、の2点を考えるだけでどれだけAの費用が業務システムで過剰に必要になるかがわかると思います。
GAEは利用した分だけしか請求が来ません。冗長化についてのコストはその中に完全に含まれていますが、おそらく全体で共同担保しているという設計の関係上個別に見たらほぼゼロに限りなく近いレベルの冗長化コストなのでは無いでしょうか。
また、ここで運用設計とも絡んで来ますが、仮想化してリソースプール化するのは良いのですが、考えなきゃイケないのが稼働のインスタンスをどのように分割するか、です。
一般的に業務システムにおいてはその責任分界を非常に厳密に仕切りたがることが多いです。作る所管が違うとなおさらです。なので、非常に小さなリソースしか必要無いシステムでも責任分界上そのまま別のOSである必要が出てきます。(Tomcatあいのりで全然良いじゃん!ってものでも)
仮想化して気軽に出来るようになってるので、なおさらその傾向は高いと思います。
そうすると必要になってくるのが、じゃぁそのOSは誰が管理すんの?パッチ誰が当てるの?という話です。
GAEでは勿論いくつでも必要に応じてapp-idを作れますが、そこに付随する追加コスト(運用保守料)は一切ありません。何ならapp-idを分ければ分けるだけ無料枠が増える格好になります。
ちょっと長くなって来たので、B,Cの観点については次回にしたいと思います。
ちなみに、GAEの無料枠でどこまで使えるのか、という記事がapp-gaeにあります。
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